レモンは誰もが知っていてもレモングラスのことは
知らないという人は意外と少ないのではないでしょうか。
アロマテラピーやタイ料理に詳しい女子は知っていて当然ですが、
レモングラスはレモンの葉っぱと勘違いしている人も多い気がします。
そこで今回は「レモンとレモングラス」の違いを説明します。
科が違う!でも、香り成分が一緒!
レモンとレモングラス名前は似ていても、
レモンはミカン科、レモングラスはイネ科に属するまったく違う植物なのです。
写真を見比べるとよくわかります。
上がレモンで、下がレモングラスになります。
レモングラスは見るからにイネです。
葉の形がまったく違いますよね。
ではなぜレモングラスという名前がついたのでしょう。
レモングラスとレモンの香りが似ているから
レモンの香りがする草ということで
「レモングラス」という名が付けられたんです。
共通の成分は「シトラール」
香りが似ているのには理由があります。
レモングラスの香り成分にはレモンの香り成分と似ているどころか
共通する成分があるんです。
レモングラスにはレモンやオレンジと同じ
「シトラール」が含まれているんです。
このシトラールがあの爽やかな香りの元になっているんですね。
レモンもレモングラスも香りがいいのでアロマテラピー(精油)に使われます。
植物としてまったく違うし、その抽出方法も違います。
レモンは皮から油を絞る圧搾法、レモングラスは水蒸気蒸留法で精油を抽出します。
その精油はどちらもシトラールが入っていますが、
そのほかの成分は当然違ってきます。
レモンの化粧品が少ない理由
特に違うのが、
レモンにはフクロマリンなどの光毒性成分が入っていること(柑橘系にありがち)。
光毒性成分はそれを肌につけて日に当たると
肌トラブルを起こしてしまう成分のことです。
そんなことを頭に入れて化粧品を見ていると
レモングラスやレモンバーベナはちらほらあったりするのですが、
レモンを使ったものはあまり見かけません。
あったとしても原材料にレモングラスとあったり…。
レモンは根強い人気があってもコスメになかなか使われないのは
光毒性成分があるからなんです。
その一方で、レモングラスの精油はレモンのような爽やかな香りがありながら、
収れん作用や防虫作用や抗菌作用があるとされ、
肌にも虫除けにも使われています。
確かにレモンが肌に使いづらいところはありますが、
香りの爽やかさはレモングラス以上だと私は思います。
レモンの精油はアロマディフューザーで香りを楽しみつつ、
レモンそのものは食べて楽しむべきなんでしょう…ね。
でもでも、レモンの光毒性をなんとかしてもらって
化粧品でもどんどん使ってほしいというのが本音です。
化粧品メーカーにもっと頑張ってほしいですね。
瀬戸内レモンのコスメなんか絶対売れそうなんですが。
今後に期待しつつ待つしかないですかね。
それではまたー!